2011年09月16日

体脂肪の蓄積を抑えつつバルクアップする為には

何度も書いておりますが、バルクアップ期においては体脂肪の蓄積を抑えつつ

骨格筋量を増加させることをテーマにトレーニングと食事に励んでいます。


現在のところ、体脂肪率が14%前後で約3kgの骨格筋量増加という経過から

ほぼテーマに沿って、順調にバルクアップ期を送れているのではと評価できます。


今回はその取り組み内容について少し詳しく紹介させて頂きたいと思います。



【食事について】

GI値の低い食品から炭水化物を摂取する

バルクアップ期においては減量期から一転、摂取カロリー>消費カロリーのバランスに

する為に摂取カロリーを引き上げることと、筋肥大しやすい体内環境を保つために、

筋グリコーゲンを常に満タンにしておく必要があるので炭水化物の摂取量を増大させる

必要があります。


しかし、大量の炭水化物を摂取することで血糖値が急上昇し、インスリンが大量に

分泌します。インスリンはタンパク同化作用がありますが大量分泌による身体への

弊害は多く、今回のテーマに沿って一例を挙げると脂肪組織にも吸収した栄養素を

運び、体脂肪を蓄積する原因ともなるので一度に大量の炭水化物を摂取する場合は

玄米、オートミール、サツマイモ、バナナ、パスタ等のGI値の低い食品を摂ります。

現在1日に食べている主な食品・量は玄米4合、白米2合、オートミール200g、

バナナ4本程です。


低脂肪の食品からタンパク質を摂取する

タンパク質を多く含む食品として代表的なものは卵・肉・魚類ですが、まず卵や脂身の多い肉は

動物性の脂質(飽和脂肪)を多く含み、これはLDLコレステロールや中性脂肪を高め、血圧を

上昇させる他、体脂肪として蓄積されやすいので食べません。卵に関しては白身だけ食べれば

動物性脂質の摂取は避けられますが、単純に黄身を捨てる行為をしたくないので摂りません。


よって、低脂肪の鶏の胸肉・ささみ・脂身の少ない牛・豚から摂ることになりますが現在の

目標摂取量(体重1kgにつき3.5g)だと牛や豚では食費がかかりすぎてしまうので必然的に

安価な鶏胸肉を選択します。なお、調理には余分なカロリーを摂取しないように油を一切

使いません。


オリーブオイルやごま油等は不飽和脂肪酸といい身体とって有益な油を含むので使っても

問題ありませんが、特に使わなくても美味しく頂けているので使いたければ使えばよい、

そうで無ければ使わないというレベルです。僕の場合は夜のみ、青魚の缶詰を食べています。

青魚にも不飽和脂肪酸は豊富に含まれるのでそれ以外の食事で特に意識して摂取する必要が

ないと感じています。


現在1日に食べている具体的な食品・量は鶏の胸肉(皮無し)900g、さんまの缶詰1缶、

低脂肪乳1Lです。




【トレーニングについて】

トレーニングの量

前にも述べましたように、体重増加の条件は摂取カロリー>消費カロリーであり、せっかく

大量の食事を摂り、摂取カロリーを増大させているのに特別にトレーニング量を高めて

消費カロリーを増大しなくても良いと思います。むしろ、バルクアップのトレーニングに

おいては必要な刺激が十分に入れば、トレーニング量は少なくても良いです。


トレーニングによって刺激を受けた身体は48時間にわたり安静時代謝を高め、成長ホルモン

等の分泌により体脂肪を燃焼します。筋力トレーニングにおいては運動時の消費カロリーよりも

終了後の反応のほうが期待できるので、たとえ量が少なくてもきちんと刺激の入るトレーニングが

出来ていれば問題ありません。


中~高強度のランニングトレーニングを行う

今期オフから初めて取り入れているメニューです。

メインのトレーニングに入る前のウォームアップとして行います。


具体的な内容は以下の通りです。

・約400mのコース×5週(1週目~5週目にかけてスピードを上げていき、計10分間)

・200m×3本のインターバル走(8~9割程度の速さで走りセット間はウォーキング)


ポイントは従来の有酸素運動のように低い強度で長々とやらないところです。


こちらのラントレも筋力トレーニングと同様に運動自体の消費カロリーは大したことありませんが

終了後の安静時代謝の向上や脂肪燃焼効果があるので、体脂肪の蓄積を抑える効果に大きく

貢献していると体感しています。


高強度で短時間で終えてしまえば速筋繊維→遅筋繊維への移行も無く、短時間で筋温は上昇、

心臓・血管系、肺などの呼吸器系のウォームアップも十分に完了できますので、より質の

高いトレーニングが行えます。また、最近ではスタミナが向上した為、セットが終了してから

呼吸が安定するまでが早くなり、インターバルの時間がかなり短くなりました。インターバルを短く

とることにより成長ホルモンの分泌を促すことができ、筋量増加・脂肪燃焼に働きかけるので

最終的にはテーマに沿った効果があると言っても良いです。


タグ :ボディビル

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Posted by スポーティアスタッフ at 13:08│Comments(4)ボディビル
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この記事へのコメント
ブログにかいてもらいありがとうございます。
事細かに勉強になります。
私も筋トレとジョギングで同じように体脂肪増加を抑えながらのバルクアップ目指してます。
あと、ひとつお伺いします。
私は筋トレ約2時間とジョギング約50分構成で日々トレーニング
してます。減量期は摂取カロリー低い状態を体がその低カロリーに適応
してます。その適応した体に筋トレ約2時間とジョギング約50分。
でバルクアップでも同じようにトレーニング。この減量期とバルクアップ期の摂取カロリーの落差がかなりありますが、減量期に適応した体に
今までのトレーニング量で摂取カロリーを大幅に増やしたら体脂肪増加に加速しませんか?おそらく、バルクアップモードの摂取カロリーに体が適応してくれば体脂肪増加に加速はならないと思います。
意味わかりづらくすいません。
Posted by マッハ at 2011年09月17日 06:09
小野豊選手のブログによるとバルクアップ期間でも身体の調子見ながらインシュリン感受性を高く保つ為に、カーボの量を意図的に少なくしたりもするようですね。

短距離のダッシュは、JPCの会長がMrユニバースをとられた時代にやり込みすばらしい臀部ハムを作り上げたというインタビュー記事を見て以来私も取り入れたいと思ってました。よろしければ、今後ハム臀部の反応の以前との違いなどアップ頂けましたらうれしいです!
Posted by 福岡ビルダー at 2011年09月17日 14:43
マッハさん

減量により身体の代謝が低下しているにもかかわらず
トレーニング量が同じなので、摂取カロリーを増やす事で
大幅な落差が生まれて体脂肪の増加が加速しないか
という事ですよね。

おっしゃる通りいきなり大幅に摂取カロリーを増やすと
起こり得ると思います。


減量期においての代謝の低下は身体が少ないエネルギーで
活動できるようにと働く防衛反応のようなものです。

具体的には極端な低体脂肪率と体内のエネルギーレベルの
低下によって起こるので、これらを高める事で代謝は元の
状態へ戻っていきます。


マッハさんの場合ですと体脂肪は極力増加させたくないとの
事なので後者の方を高める事を意識したほうが良いかと思います。

カーボローディングや減量中、チートデイを設けた際に普段よりも
身体が熱くなり汗が出やすくなった経験はないでしょうか。

これは大幅な摂取カロリー増加によって体内のエネルギーレベルが
一時的に高まることで起こった代謝の向上反応です。


摂取カロリーを高める際にもいきなり減量期の摂取量を
大幅に上回るほど増やすのではなく、徐々に増やしていけば
良いと思います。

その際にもブログの記事にも書かせて頂いたGI値の低い
炭水化物や低脂肪のタンパク質、青魚等の良質の脂質から
構成し、朝から夜にかけて炭水化物の摂取量を減らしていくと
理想的です。

トレーニングの量については増やせば増やすほど身体の防衛反応が
働き、代謝が上がってくれないので今のままで良いと思います。


個人的には更に代謝を高く保ち脂肪燃焼を促進するために
高強度・短時間のランニングトレーニングをお勧めします。

現在、色々とメニューを模索しながら取り組んでいますが
感覚としてはとても良いですよ。
Posted by 井上 at 2011年09月17日 14:56
福岡ビルダーさん

杉田会長が短距離ダッシュを取り入れられていたとは初耳です。

短距離ダッシュの翌日の臀部、ハムには強烈な筋肉痛が
発生するのでそれもうなずけます。

それにしても思うのが、現在のようなマシンが豊富に無かった
時代の英雄達は知恵を振り絞りトレーニングされていたのだと
つくづく思います。

須藤孝三さんはロードバイクを取り入れてあのすばらしい脚を
作ったと聞いたことがあります。

マシンやトレーニング器具が豊富な今こそ、改めて本当に
必要な刺激について考えなければならないと感じました。


臀部・ハムのの違いについては定期的に写真を撮影して
経過を見てみます。
Posted by 井上 at 2011年09月17日 16:29
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