2011年11月15日

デッドリフトの適切な負荷設定

現在、取得しているNSCA-CPTは3年に一度の更新で、その際には決められた

単位を取得し協会へ報告する必要があります。


単位はセミナーへ参加したり、協会が出している月刊誌に記載されてある問題を回答、

提出し70%正解出来たら取得することが出来ます。その他様々な方法がありますが

主な方法としてはこの2つでしょう。単位取得は決して楽ではありませんがトレーナー

としてクライアントの為に自己研鑽するのは当然の事なので良い制度だと思っています。


昨日は月刊誌の問題を解いたのですが、その際にエクササイズの負荷設定ついて

大変考えさせられる内容が記されてありました。テーマは、


「デッドリフトを向上させる:バイオメカニクス的節約および

            レジスタンスエクササイズに対する生理学的適応の理解」


デッドリフトは背中全体~股関節伸筋群と身体の背面全体をパワフルに刺激する

とても素晴らしいエクササイズです。骨盤はやや前傾、背中全体をアイソメトリックに

固めて股関節・膝関節足関節をタイミングよく伸展させ、最後のフィニッシュで肩甲骨を

寄せ、バランスよく背中と臀部の筋群が収縮出来た時の感覚ときたらたまりません。


さて、長くなりましたが今回の記事の中で特に気になった内容がこちらです。


最大努力でデッドリフトを行う際に腰椎前弯を維持することはきわめて困難であり、

ともすれば不可能であると指摘することである。加えて、最大努力でのデッドリフトは

腰椎を過剰に後弯させることが多いが、この問題は1RM(最大拳上重量)負荷でのデッド

リフトを取り上げた研究が少ないために、これまでわずかな注目しか集めてこなかった。

最大努力でのデッドリフトにおいて上記のような身体位置になることは避けられないと

思われるため、トレーニングにおいて適切な筋群を強化し、競技で発揮される拳上テク

ニックを再現する事が筋力を高める上ではきわめて重要である。
(S&Cジャーナル:11月号より)



多くの方がデッドリフトで怪我をおってしまう原因はここにもあるのではないでしょうか。

ここには適切なフォームを身につけていたとしても最大努力、つまりは1RMに近い重量を

拳上する際や、動作を続けることが困難になるまでレップスを繰り返した場合、腰椎後弯

(腰が丸くなる)が起こってしまい、腰を痛めてしまう危険性があることが書かれています。


これを読んで僕としては、普段から行うデッドリフトとしては腰椎の後弯が起こる手前で

止める負荷やレップ数の設定で刺激は十分であり、適切と考えました。実際にこの設定で

行うと、心理的限界の8~9割程度で止めるような形になるかもしれませんが背中や股関節の

伸筋を刺激するエクササイズはデッドリフトだけでは無いので、もしデッドリフトだけでは

物足りないと判断するのであれば前後に、腰椎に対して負担の少ないチンニングなど、

その他のエクササイズを行えば良いと思います。


なお、筋力・柔軟性を高めることにより日頃から良好な身体状態を保った上で、適切な

フォームで行うことは言うまでもありません。


トレーニングとは第一に予防医学の為にあるもの。

トレーニングによって怪我をしてしまったら元も子もありませんから・・・

デッドリフトの適切な負荷設定























こんな風に楽しく?トレーニングを続ける為にも、生涯元気な身体出来られる為にも

より安全かつ効果的なトレーニングの追及は続きます。



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Posted by スポーティアスタッフ at 12:46│Comments(0)ボディビル ブログ
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